米国やインドでも被害、日本は?
荒唐無稽に聞こえるが、ロシアではこれまで130人もの犠牲が出たと報じられた。「管理者」は巧みにプレーヤーの子どもの心に入り込む。少女に「お前はデブだ」、少年には「お前は落ちこぼれだ」と罵倒する一方「選ばれしものの別の世界」があるとほのめかす。「青い鯨」を作った男はロシア警察に逮捕されたが、被害はその後も収まっていない。この男のほかに「管理者」となっている者が出ているのだ。
英デイリーメール紙電子版の2017年7月26日付記事によると、管理人として7人のプレーヤーの死にかかわったという別の男は、プレーヤーの1人の女性に対して、自殺をしなければ家族を殺しに行くと脅迫したという。ロシアにとどまらず、ウクライナや英国、米国、インドと世界中に被害が拡大している。
もはやロシアだけでなく、各国のSNSに多様な言語で「青い鯨」が出没していると推測される。ネット上の「管理者とプレーヤー」という閉じた空間に子どもを誘い込み、心理的に追い詰めていく犯罪行為。今のところ日本国内での報告例はないようだが、用心に越したことはないだろう。