日本テレビの24時間テレビ「愛は地球を救う」でチャリティーマラソンのランナーを務めたお笑い芸人のブルゾンちえみさん(27)が、2017年8月27日20時48分、番組放送中に無事ゴールした。
1992年にマラソン企画が始まって以来、ランナーの当日発表というのは前例がなく、予想合戦が繰り広げられるなど大きな注目を集めていた。完走を目指すブルゾンさんに、ツイッターでは声援や励ましの書き込みが相次いだ半面、番組企画に対しては「モヤモヤ」を抱えた人もいたようだ。
90キロ完走後しっかりインタビューに応じる
例年は5月頃に発表されるランナーだが、今年は「当日発表」であることが7月30日放送の「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)で伝えられていた。ところが、ランナーの発表は番組放送開始から2時間以上も引き延ばしとなった。スタートは26日20時53分、普段ブルゾンさんの両脇を固める「with B」が見守る中、萩本欽一さんの合図で走り始めた。
ブルゾンさんは高校時代に陸上部で長距離走に励んでいただけあり、当初は安定した走りを見せていたが、27日午前には膝の痛みを訴え始めた。それでもサポーターやテーピングをして懸命に走り、沿道の応援に笑顔で応える姿には、ツイッター上でも「頑張れ!」「応援しています」など声援が相次いだ。19時前には初めて歩く姿が放送されたが、「頑張って!!!!」「ブルゾン、あと少しだ~」などエールが続々と寄せられた。
20時30分の時点で、ゴールの日本武道館まで残り1.5キロと順調に進む。残り700メートル地点で坂本雄次トレーナーが伴走につくと思わず涙をこぼしたが、最後までしっかりと走り、ゴールテープを切った。「with B」が駆け寄ってねぎらうなか、ブルゾンさんは
「貴重な機会を与えていただいてありがとうございました。いい経験ができました」
「(1番きつかったのは)最後ゴールを間違えたとこです」
「たくさんの応援をしていただいて本当に力になりました。ありがとうございました」
と、しっかりとインタビューに応じる余力もみせた。
過去のチャリティーマラソンでは、放送中にゴールが間に合わなかったりハプニングが起きたりすることがあったが、特段のトラブルもなく90キロの道のりを走破したブルゾンさんに対し、「おめでとう」「本当お疲れ様!!」といった声が溢れた。