タレントの壇蜜さん(36)が、自身が出演した宮城県の観光PR動画についてテレビの生放送で言及した。
動画は性的な表現が含まれているとして物議を醸し、キャンペーンの終了を待たずに2017年8月26日のイベントをもって公開中止となった。宮城県の村井嘉浩知事は「一定の役割を果たしたと判断」したためだとしている。一方、壇蜜さんの反応は。
「賛否両論は受け入れないと」
壇蜜さんは27日放送の情報番組「サンデー・ジャポン」(TBS系)に出演し、動画が公開中止となったことについて、
「(動画が)一定の役割を果たしたことで、今回私の役目もとりあえずは終了したっていう気持ちがタレントとしての感想」
だと心境を明かした。
最終的に動画は460万回以上再生されるなど大きな話題となったが、壇蜜さんは「アクセス数の上にあぐらをかいてはいけない」としたうえで、
「賛否両論あったことはしっかり県知事も私も制作の方々も受け入れないといけないことだから、『460万あったからいいじゃない』だとか、『結果オーライだから』『集客数が伸びたからいいじゃないか』っていう事実もあるんですけど、それは言われただけで、『そうですよね』って私たちが主張しては絶対にいけないことだと思うんですね」
と自身の考えを述べた。
動画の趣旨や演出は絵コンテを見た際に8、9割分かっていたが、編集をした完成映像を観たのはキャンペーン発表イベントの直前だったという。
「できる限りのことをやった」
番組では、共演する医師でタレントの西川史子さんから、
「(動画で)亀の上に乗った時に『気持ちがいい?』って聞くのは、やっぱり私にはできないなとか、違和感とかは」
と、動画の演出について問われると、
「壇蜜というタレントを選んでもらったお仕事として、できる限りのことをやったので、そこに関しては自分がおかしいとか、これは良いとかそういうことを思ってはいけないと思いました」
とこたえた。
MCを務めるお笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さんは、東日本大震災直後の「不謹慎」ムードを引き合いに出し、
「宮城の人たちが被災地の人たちが、悪乗りなのかはわからないけど、ちょっとやりすぎちゃって怒られるぐらいにまでなっているっていうのは元気が出てきている感じがして。悪乗りして怒られるくらいで、俺は東京にいる人間としてはすごくいいなと思うんだけどね」
とコメントした。