安倍内閣が掲げた「一億総活躍社会」(2015年10月)。その骨子の一つが「女性が輝く日本」をつくるための政策で、「待機児童の解消」「職場復帰・再就職の支援」「女性役員・管理職の増加」などがあげられた。
そうした中で「女性活躍推進」のアンケート結果が出ると、「女性の活躍を感じたことがない」人が40%以上いて、それがネットで話題になっている。「女性の社会進出・活躍が遅れているのは会社が悪い」、あるいは男性社員への批判が出ると思われたが、意外にも「当然の結果だ」と思っている人がかなりいる。
結婚したら仕事をやめるのが幸せと言われた
「女性が輝く日本」を巡っては、女性から、
「働け、産め、育てろ、介護しろということか?そんなスーパーウーマンはいない」
などといった強い批判が上がっていた。
エン・ジャパンは総合求人・転職支援サービス「エン転職」上で、「女性活躍推進」に関するアンケート(17年7月3日~7月31日。有効回答数9241人)を行い8月24日に結果を発表した。それによると「これまで働いてきた会社で『女性が活躍している』と感じたことがある」人は59%、「いいえ」が25%、「どちらともいえない」が16%だった。
ネット上では「いいえ」と「どちらともいえない」を合わせ、「女性の活躍を感じたことがない人が41%」と捉えられ、議論に発展することとなった。
女性の社会進出・活躍が遅れているとし、会社や男性社員への激しい批判が出ると思われたが、そうではなかった
アンケートによれば、女性の活躍が感じられない理由としては、「女性の管理職や役員がいない」「女性だけがお茶を出したり掃除をしなければならない」「結婚したら仕事をやめるのが幸せと言われた」「長時間労働が前提の働き方になっている」「男性に比べ出世が遅い」などがあった。女性が活躍するための取り組みと感じたのは、「産休・育休制度」「時短勤務や在宅勤務などの柔軟性のある働き方」がトップに来た。
「管理職に興味がない」という女性は全体の38%いて、その理由は「ワークライフバランスが取れなくなりそうだから」「リーダーシップを取ることが苦手だから」「仕事の責任を増やしたくないから」が上位に並んだ。
「社畜として活躍せんでもいいだろうに。 育児も活躍だろ」
ネット上では、もともと女性が会社で活躍し、出世するというのは一部の優秀な女性を除き難しい、という意見が多いのだ。掲示板には、
「女は平均して1~2人の出産を経験するんだから、どうしても男の方が働くに優れてる。物理的な問題。だいたい、出産適齢期の20代前半を男と同じように過ごしたら種としてどうなるかもわからんからこんな先のない高齢社会なんだよ」
「メディアがこぞって不平等()女性の社会進出()とかやりすぎたせいでここ20年の女はマジ地獄。キャリア()なっても家庭なし子供なしってのに耐えられるようには出来てない 」
「『仕事と育児の両立』とか、『女は家庭』以上の呪いの言葉だわ」
「安倍の失敗は女というだけで要職にバカ女をつけてしまったということだけ。有能な女はごまんといる」
などといったことが書き込まれている。そして、「女性活躍」の意味が会社で活躍する意味だけに使われているような気がする、という意見もあり、
「管理職が育児休暇wwwwwwww 会社回らないわこりゃ」
「社畜として活躍せんでもいいだろうに。 育児も活躍だろうし、仕事好きなら起業すればいいわけで」
などと考えている人もいる。