三重大学が2018年2月に実施する大学院入試で、選択科目として「忍者・忍術学」を新たに設ける。
いったい、「忍者・忍術学」とは何なのだろうか。
日本文化を理解する重要な要素が「忍者」
「忍者・忍術学」を選択科目として選べるようになるのは、三重大学大学院の人文社会科学研究科地域文化論専攻の入試における「専門科目」の部分だ。2018年度入学者用の受験要綱は17年8月23日現在完成していない。
そもそも「忍者・忍術学」とは何なのだろうか。三重県は、伊賀市に忍者博物館があるなど、忍者と関係が深い場所だ。三重大学も伊賀市、上野商工会議所とともに、2012年に伊賀連携フィールドという組織を作り、忍者に関する研究を行っているという。そこでは「忍者・忍術学」の研究として、忍者に関する古文書の講読やデータベースの作成などを行っている。
三重大学の山田雄司教授にJ-CASTニュース編集部の記者が17年8月23日に取材したところ、「「『忍者・忍術』を日本人が培ってきた日本文化を理解するための重要な要素と考え、日本および日本人とは何かといったことを考察するのとともに、現代社会に活かしていくことを考えています」と回答している。
今回、受験科目の採用に至ったことについては、今年の7月に国際忍者研究センターを設立し、9月末には外国人研究者も来る予定になっており、研究・教育体制が整ってきたことを理由に上げている。