自分の死後に残るフェイスブックどうする SNSでも「終活」考える時代

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   世界最大の交流サイト(SNS)「フェイスブック」。月間利用者数は世界で20億人、日本でも2016年12月時点で2700万人に達する。

   日々投稿しながら、ふとこう思ったことはないか。「自分が死んだら、このページはどうなるんだろう」。あまり考えたくないだろうが、現実問題として、生前に対策を講じないと自分のSNSのアカウントは、死後に永遠に残り続ける。

  • フェイスブック「追悼アカウント管理人」の設定画面
    フェイスブック「追悼アカウント管理人」の設定画面
  • フェイスブック「追悼アカウント管理人」の設定画面

「追悼アカウント管理人」を指名できる

   米フェイスブックは2017年8月21日付で、「困難な問題(Hard Questions):オンライン上のアイデンティティは人の死後どうあるべきか」と題した投稿で、故人のアカウントの取り扱いについての取り組みを説明した。

   死の状況は、人によってさまざまだ。故人に対する肉親の心情もまた、一様ではない。故人のアカウントが残されたとき、その人と死後も「つながり」を維持できると歓迎する人も、かえって愛する人を失った痛みを増幅させると感じる人もいるだろう。

   投稿では、本人が特段の意思表示をしていない場合はアカウントをそのまま残すとした。一方で、その人が亡くなったと分かったら、アカウント所有者名の横に「追悼」と表示する。これは、他人からの不正アクセスを防ぐ目的もあるという。

   だが、永久に残すか削除するかは本人に確かめようがない。そこでフェイスブックでは2015年、「追悼アカウント管理人」を指名する機能を設けた。生前に家族や友人を管理人指定すると、自分の死後にその人がアカウントの維持管理、場合によっては削除を選択できる。ただし管理人は、故人に成りすましてログインしたり、故人のプライベートなメッセージを見たりはできない。

   亡くなった人のアカウントの扱い方は、とてもデリケートな問題だ。うかつに覗けてしまうと、当人のプライバシーはもちろん、その人が過去にやり取りした相手の事情にも踏み込むことになる。「管理人制度」が最終形ではないようだが、現状では最良の方法だろう。

姉妹サイト