原料や溶剤として使われる化学物質が原因?
どうしてこんな事になっているのかはよく分かっていない。国民生活センターによれば、海外製の香りの強い柔軟剤がブームになり、国内メーカーもそうした品揃えを増やしている。同センターが12年に柔軟剤を使用した洗濯物を干した室内の空気を調べたところ、柔軟剤のいくつかの成分は香料原料や香料の溶剤等として使われる化学物質と推定された。 さらに、強い芳香のある柔軟剤のほうが空気中の総揮発性有機化合物が増加した、としている。
日本石鹸洗剤工業会はこうしたトラブルが起きないよう消費者に対し、使用目安より多く使うこと、洗剤と同時に使用することはやめるよう呼びかけていた。また、
「香りの感じ方には個人差がある」
とし、他人を不快にさせないよう心配りをしてほしい、としている。業界各メーカーには、消費者にこうした使用方法やマナーの認知を徹底させるとともに、商品には香りがどれくらいの強さかの表示をすることを求め、各メーカーはそれに従っている。