人間の脳は「寝ても安全かどうか」常に警戒している
「mySleepButton」のウェブサイトを見ると、ボードウィン博士が「シャッフル睡眠法」の科学的な根拠をこう解説している(要約抜粋)。
「睡眠は不可欠だが、眠りに落ちるのは危険な行為だ。いつ敵に襲われるかわからないからだ。そこで脳は、長い進化の過程で、眠りに落ちても安全かどうか見極める仕組みを発達させた。大脳皮質が無意識のうちに周囲に起こっている様々な現象を把握し、理解しようと努めている」
「たとえば、女性が通りを横切ろうとする光景がチラリと目に入ったとする。無意識のうちに大脳皮質は、彼女が無事に通りを渡るか、誰かが彼女を待っているのか、大忙しで分析する作業を続けている。大脳皮質がこうした理論だった活動をしていれば、それは『まだ寝てはいけない』という合図になる。脳は大脳皮質の活動を見極めてから、眠ってもいいか判断を下す」
「何の脈絡もないイメージを連想していると、大脳皮質の理論だった活動をシャッフルしてやめさせることになる。それが、『眠りのスイッチを入れてもOK』という合図になるのだ」
「シャッフル睡眠法」を試すとすると、「あ・い・う・え・お」の日本語で連想することになりそうだ。