ジャガイモは細菌や微生物の大好物
トウモロコシは少し「異色」だ。生のものは保存を考える前に、まずゆでる。徳江氏によると、トウモロコシは収穫後も成長が続いてその分、味が落ちていく。おいしく食べるには早くゆでるのが肝心だ。その後はラップに包んで冷蔵室に入れる。
なお野菜室のない冷蔵庫を使っている場合は、野菜に直接冷気を当てないようペーパータオルに包んでから保存しよう。ニンジンは畑で栽培しているイメージで、容器の中に数本立てた状態にするとよい。またレタスは、芯に爪楊枝を3本刺すと長持ちするという。これによりレタスの成長を止められると考えられ、新鮮な状態を保てるというのだ。徳江氏は、この状態でレタスをビニールに入れ、野菜室に入れると3週間ほどもつと話した。
スタジオでは、腸管出血性大腸菌O(オー)157の感染で問題となったポテトサラダについても取り上げた。実はジャガイモは、細菌や微生物が大好きな野菜で繁殖もしやすい。さらにポテトサラダは材料や調理の工程が多いことも感染のリスクを高めてしまう。
徳江氏は、家庭でポテトサラダを調理するうえで、こうしたリスクを緩和するための工夫を2点紹介した。1点目は、ジャガイモを熱いうちにつぶした後、扇風機などを使って2~3時間よく冷やす。2点目は、食材のキュウリを塩もみしたり、リンゴを塩水に漬けたりする。塩には抗菌作用があるからだ。