【羽鳥慎一モーニングショー】(テレビ朝日系)2017年8月24日放送
「間違いだらけの野菜保存」
暑さが続くこの時期は食べ物が傷みやすく、冷蔵庫での保存が欠かせない。野菜を買ったり、食べきれなくて余ったりしたら「野菜室」に入れる人は多いだろう。
ところがすべての野菜に適した保管場所かと言えば、実はそうではない。専門家によると、常温保存が望ましい野菜もある。
トマトは冷やし過ぎると低温障害に
東京農業大学の元教授で野菜保存のスペシャリスト、徳江千代子氏は「野菜はそれぞれ好きな温度があるんです」と話す。
冷蔵庫内の野菜室と冷蔵室の違いは、温度だ。設定により変わるが、一般に冷蔵室は0~5度なのに対して、野菜室は5~10度とやや高い。常温より少し涼しい環境に置きたい野菜を保存する場所なのだ。
スタジオでは各種野菜を常温、野菜室、冷蔵室のどこに入れるか、分類した。以下がその結果だ。
常温:キュウリ、ショウガ、モモ、アボカド
野菜室:トマト、ナス、ピーマン、オクラ、ブドウ
冷蔵室:キャベツ、ダイコン
野菜室の保存が望ましいトマトは、冷やし過ぎると低温障害を起こしやすい。ブドウのように最初は常温の場に置いて、余ったものを野菜室に入れるケースもある。
常温保存のアボカドは、メキシコはじめ南方原産だ。未熟のままで冷やすと一向に熟れなくなってしまう。モモは常温だと甘さと風味が増すので、食べる数時間前に冷蔵庫で冷やすとよい。