「亀がつく人で悪い人はいない」
採用サイトによると、大亀氏は高校時代、塾に通っていた。先生の苗字は「小亀」さんで、「亀がつく人で悪い人はいない」という口癖が印象的だったという。
その後、08年に同社を創業した際には、自分と同じ苗字の社長が大阪にいると知人に紹介してもらった。その「大阪の大亀さん」から「様々なことを教えて頂いています」と慕っているようだ。
そうした経験から大亀氏は「私自身も『亀がつく人に悪い人はいない』というのは、本当ではないかなと思ったりしています」として「亀採用」を発案。「世の中で亀という名前の人が他の会社よりも少し多く働いている会社っていうのも面白いかなと思っています」との期待もあるという。
前出の担当者は取材に「大亀自身、当社内でもこの考えは昔から言っていました」と話していた。また、「インパクトある取り組みで他社との違いを打ち出したいとも思っています」とベンチャー企業ならではのねらいもある。募集期限は定めておらず、応募の状況を見ながら考えていくという。
この「亀採用」がインターネット掲示板で取り上げられると、「んなこたぁない」「くだらねー思い込み」「どんな人でも良い一面はあるわ」と疑問を示す向きも出たが、「こういうのもいいとおもう」「PR効果は抜群」「確かに、俺の友人の亀井君は良い奴だ。高校の時サッカーやってたが頭も良かった」と肯定的に受け取る書き込みも少なくなかった。