「選手にはフィジカルコンディション徹底を求めている」
だがケガ人が続出している。主力のFW本田圭佑は新天地メキシコのパチューカで初ゴールをあげたばかりだが、負傷のためデビューがずれ込んでいた。ドルトムントのMF香川真司もケガの影響からブンデスリーガ開幕戦では後半終了間際からの途中出場で終わっている。センターFWとして代表に定着していたケルンの大迫勇也も、8月のクラブ親善試合で右足を負傷した。
ハリルホジッチ監督は「選手にはフィジカルコンディション徹底を求めている」「イラク戦でもケガ人が何人もいたので、役割やチームの形を変えた。継続性を考えると、今回もそこが心配だ」とやはりコンディショニングを懸念している。
31日には先ずオーストラリア戦だが、相手はGKからFWまで万遍なく高さのある屈強な選手がそろい、制空権を奪取できるかは勝負の分かれ目になる。オーストラリアには過去のW杯予選で一度も勝利したことがなく、万全な布陣で臨みたかったため不安は残る。高さ対策は急務だ。
セルジオ越後氏は22日付サッカーダイジェスト記事で、「今は本大会のことなど考えず、目の前の試合でいかに勝点3を奪うかに集中すべき」「選定基準は、言うなれば120パーセントのベストコンディションにある選手だ」として、「いくら経験が豊富でも、少しでも怪我を抱えていたり、実戦から離れていてコンディションが気がかりな選手は、選考から外すべきではないだろうか」と求めていた。