「あなたを悩ますあの人、この人を思い浮かべてみてください」「もし、その人たちにクッサーいサプライズを贈ることができるとしたら?」(公式サイトより)
そんな悪魔のささやきを仕掛けてくるのが、香港を拠点に、2014年から運営されているという奇妙なサイト「shitexpress(シット・エクスプレス=うんこ便)」だ。
1カ月で2500以上の「うんこ」送付
「糞入りの箱を誰かに送り付けるシンプルな方法」を名乗るこのサイトの使い方は、まさに自称する通りに簡単だ。
注文ボタンを押すとフォームが開き、「受取人」の指名や住所、メッセージなどを入力できる。さらに、「うんこ」の主である動物も選ぶことが可能――とうたっているが、2017年8月時点で表示されるのは「馬」だけだ。ただし、「ホヤホヤの有機馬糞」だという。支払いはビットコインやPayPalで、いずれも「100%匿名」をうたっている。発送無料、お値段は16.95ドル(約1850円)で、サイズは250グラムである。日本語を含む24言語に対応中だ。
実際に利用した米国のユーザーが、YouTubeにその「開封」の様子を投稿している。届いた荷物は、一見するとごく普通の郵便物だ。しかし封を解いて中身を取り出すと、そこにはタッパーいっぱいの馬糞が......。投稿者は仲間と顔を近づけて臭いを嗅ぎ、苦笑いだ。
いたずら、嫌がらせ以外に使い道がなさそうなまさに「糞サイト」だが、海外では大手ウェブメディアも含め、たびたび取り上げられている。その一つ、ハフポスト米国版の取材に対し、CEOの「ピーター」氏(フルネームは明かしていない)は、なんと開設直後の1カ月だけで2500もの「うんこ」を送るなど、非常に好評な滑り出しだったと答えている。