がん「代替療法」、標準治療より死亡率高い 部位によって最大で5倍の差

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専門医「代替医療ががん患者を殺す」

   今回の結果について、論文の査読者や海外の医療メディアなどからは「驚くような結果ではない」という声が出ていた。効果が確認されている「標準治療」ではなく、効果が定かではない「代替医療」を受ければ、死亡率が高くなるのは当然というわけだ。

   米国の医療情報サイト「Science-Based Medicine」で、がん専門医のデビッド・ゴルスキー医師は今回の調査について「最初に代替医療を受けていたが、途中で標準治療に切り替えた例なども想定され、完全に実態を示していないかもしれない」と指摘。代替医療を選択することによる死亡率の上昇は、もっと大きい可能性があるとし、

「代替医療ががん患者に悪影響を与えるかはわからないが、少なくとも生存率の改善には寄与せず、がん患者を殺す治療法である」

という強い表現で代替医療を批判している。

   この調査では代替医療の具体的な種類や、どの代替医療の死亡率が最も高かったのかといった点は不明だ。

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