「(自民党の)誰を見てもふさわしいと思わない」
蓮舫氏は16年9月の民進党代表選挙直前に日本と台湾の二重国籍疑惑が浮上。17年7月18日に、戸籍謄本の一部などを公開して幕引きを図ったが、直後の同月27日に突如代表辞任を表明した。代表をつとめた期間はわずか10か月だった。
こうした蓮舫氏の二重国籍問題は国会や党内で混乱を招いたとされ、民進党の支持率低迷の一因とする向きもある。その中で二重国籍を肯定的に捉える木村氏の主張には、ツイッターやインターネット掲示板で反発の声が多数出ていた。
「二重国籍=視野が広い そんな訳ねえだろ」
「視野の広さと国籍の数には何の関係も無いと思いますけど」
「二重国籍って二重文化のこと これがおかしい 国籍は関係ない」
「それなら最初から堂々と二重国籍を持つことでグローバルな視点を持っているって言えばよかったんだよ」
また、「これ蓮舫をからかってるんだろ?」「本心と見るか、皮肉と見るか」などと真に受けていないような声もあった。
とはいえ、木村氏は2016年11月の米大統領選でドナルド・トランプ氏が当選することを、予備選挙前で「泡沫候補」扱いすらされていた15年12月の時点で既に予想。実際にトランプ氏が当選したことで大きな脚光を浴び、メディアの引っ張りだこになった実績の持ち主だ。
また少し古いが、蓮舫氏が代表をつとめていた16年11月当時、時事通信の世論調査(全国18歳以上の男女2000人が対象)では、次期首相にふさわしい政治家として、安倍氏(22.4%)、小泉氏(14.0%)、石破氏(9.8%)、小池百合子氏(9.4%)に続いて蓮舫氏(3.9%)の名前があがっていたなど、少なくとも代表就任時点では一定の「待望論」があったのも事実だ。