味噌の塩分は気にしなくてもOK 血圧を抑えて脳卒中を防ぐ効果!

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   日本人の食生活に欠かせない味噌。大豆食品だから健康によさそうなことはわかるが、味噌は塩分たっぷりだし、とりすぎると高血圧になるのでは心配なアナタ。

   実は、味噌が塩分とりすぎの弊害を緩和し、高血圧と脳卒中を予防する効果があることが広島大学の研究で明らかになった。米の高血圧症専門誌「American Journal of Hypertension」(電子版)の2017年7月31日号に発表された。

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大豆の発酵パワーで高血圧・脳卒中の発症リスク2割減

   味噌や納豆などの大豆発酵食品には、血圧を下げて脳卒中を防ぐ効果があることは、国立がん研究センターが2017年7月に研究調査を発表したばかりだ。それによると、調査は全国7カ所の保健所管内に住む40~69歳の男女4165人を対象に行なわれた。調査開始時点では全員正常な血圧だった。5年後に再び血圧を測り、高血圧や脳卒中の発症リスクと大豆発酵食品の摂取量との関係を比較した。その結果、納豆や味噌などの大豆発酵食品をよく食べた人は、食べなかった人に比べ、約20%以上発症リスクが抑えられた。

   ちなみに研究では、豆腐などの発酵させない一般の大豆食品も調査されたが、こちらには発症を防ぐ効果は認められなかった。では、味噌や納豆の何に効果があったのか。研究チームは発表資料の中でこう推測している。

「大豆イソフラボンには血管の壁が動脈硬化によって厚くなるのを防ぎ、血圧を下げる作用がありますが、そのままでは吸収されにくい状態でした。発酵することによって分解が進み、吸収されやすくなると考えられます。また、大豆発酵食品にポリアミンという細胞の増殖や分化を助ける成分が多く含まれ、これが降圧作用に影響を与えている可能性もあります」
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