サングラスは濃い色より薄い色が目に優しい
サンバーン対策が「日焼け止め」だ。しっかりと日焼け止めを塗ったDさんは疲労を抑えられた。上出医師によると、ほかに緑黄色野菜が皮膚を酸化させる活性酸素を除去する働きがあるビタミンA・C・Eが豊富で、夏バテの回復や肌の光老化を防ぐのに効果的だ。また、紫外線は皮膚だけでなく、目からも入る。紫外線を長年浴びると白内障を起こす。対策法にサングラスがあるが、濃い色のサングラスは目の瞳孔が開いてしまい、逆に多くの紫外線が目に届く結果になる。薄い色のサングラスの方が目にはよいという。
さて、紫外線以外に、夏のだるさを引き起こすもう1つの原因が、暑い外と涼しい室内との「寒暖差」だ。番組では以前に、夏の炎天下35度を再現した部屋に20分、クーラーの効いた25度の部屋に20分、交互に7回入る実験をした。最初に炎天下の部屋に入った人は大粒の汗をかいたが、7回寒暖差を繰り返した後は汗をまったくかかなくなった。寒暖差により自立神経が乱れ、体温調節ができなくなるためだ。体の熱を下げられないと疲労が蓄積し、夏バテ状態になる。そんな時のとっておきの疲労解消法を、慶応義塾大学神経内科の舟久保恵美医師が紹介した。
舟久保医師「ゆっくりお風呂に入ることです。夏は38度ほどのぬるま湯につかると、体の熱を効果的に取り除くことができます。ぬるま湯にはリラックス効果があります。その際、炭酸入りの入浴剤を使うといいですよ。炭酸には抹消の血管を開く効果があり、寝苦しい夜の睡眠不足解消にもつながります」