全国32の鉄道会社の共同イベント「全国『鉄道むすめ』巡り」が行われている。参加者は指定された駅に行き、スタンプ台紙にそれぞれ個性豊かな各鉄道会社のキャラのスタンプを押し収集する、というものだ。
全てが「萌えキャラ」と思って見たところ、一つだけ気まずそうなキャラがいた、とネットで話題になっている。それは東京メトロの「駅乃みちか」だった。
スカートから下着のようなものが透けて見えてる
「駅乃みちか」はもともと2013年10月に「23歳のサービスマネージャー」という肩書きの同社マスコットキャラクターとして登場した。そして先行する各社に習いオリジナルの「萌え絵」が作られたのは16年10月で、
「出身はドイツのボンよ。バイオリンも弾ける帰国子女なのに、ときどき古風な言葉遣いになってしまうの」
と自己紹介したのだが、スカートから下着のようなものが透けて見えてる、頬を赤らめた「発情顔」だ、おしっこが漏れそうな絵だ、などと批判が起きてイラストの修正を余儀なくされる大騒動になってしまった。
一方、こうした騒動によって同キャラの認知度が上がったのは確かで、東京メトロといえばこの萌えキャラが目に焼き付いた人も多く出た。
そこで今回のイベント「全国『鉄道むすめ』巡り」、全国32の鉄道会社のオリジナル「萌えキャラ」がポスターで紹介されたのだが、その中で一つだけ「気まずそうなキャラ」がいると話題になった。名前を見ると 「駅乃みちか」と書いてある。この名前で思い浮かぶのはあのキャラであり、ツイッターや掲示板には、
「あんたたちが『性的だ!』『男に媚びてる!』『おしっこ我慢してる!』」とか言って責めるもんだから!みちかちゃんが!みちかちゃんがなんかもう気の毒じゃないか!」
「さざえでございます、といってみてください」
「なんか『私だけこんなのですみません』みたいな顔で照れてるのがウケる」
などといったことが書き込まれた。
どうして「駅乃みちか」はこんなキャラになってしまったのか。
復活するかどうかはわからない
J-CASTニュースが17年8月21日、東京メトロに取材すると、このキャラは13年10月に登場させた「駅乃みちか」のオリジナルキャラで、以来ずっとメインで東京メトロをPRし、オリジナルグッズを販売しているのだという。ではあの「萌えキャラ」はどうなったのか。同社広報によれば、あの騒動以降表舞台に出す事はなくなり、ネット上の掲載も「鉄道むすめ」公式HPのみになっている。実は、騒動が無ければ公式キャラクターとして活躍の舞台を設け、オリジナルグッズの販売などをする計画もあったという。ほとぼりの冷めたところで復活はあるのかと聞くと、
「わかりません」
と同社の広報担当者は話していた。なお、イベント「全国『鉄道むすめ』巡り」は18年5月31日まで行われる。