2回戦の日本文理戦にも波及
バッシングは、仙台育英の2回戦・日本文理戦でも同様の場面があったなどとして拡大した。6回ウラ2死3塁の仙台育英の攻撃、打者は前述と同じ捕手。二ゴロの一塁送球がそれて、一塁手が体を地面に投げ出して捕球したところ、同捕手の右足が一塁手の足に当たったように見えた。3アウトでチェンジになり、一塁手にもケガはなかったようだが、「日本文理戦での疑惑の足蹴り」などと言われて大阪桐蔭戦後に拡散された。
さらには、仙台育英を労うツイートに対して「ナイスキックと●●(編注:実際は同捕手名)くんに伝えてください」などと誹謗するリプライも寄せられている。
大阪桐蔭戦7回ウラの走塁について、20日の日刊スポーツによると、仙台育英の同捕手は「必死にセーフになろうと思って走り、体のバランスを崩して足が当たってしまった。決して故意ではありません」と述べている。
しかし、同捕手は20日の準々決勝の広陵戦で先発を外された。仙台育英は4-10で敗れて夏を終えた。21日のスポーツ報知によると、仙台育英の佐々木順一朗監督は欠場理由について明言を避けつつ「彼を守るために戦った」としている。
21日になってもネット上では大阪桐蔭戦の走塁をめぐって「蹴り入れてる時の脚の使い方」「ベースの踏むのに全力疾走して接触したよーにしか見えない」といった投稿が続いている。また、「大阪桐蔭も仙台育英もこんな終わりかたは気持ちよくないだろ」と嫌気を感じる向きも少なくない。