環境規制の強化で逆風の中
従来型のエンジン車は、欧米や中国の環境規制の強化で逆風が吹いている。例えばフランス、英国は2040年までに自国内でガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する方針を表明。中国は自動車メーカーにEVやPHEV(プラグインハイブリッド車)を一定割合で生産するよう義務づける考えだ。しかし小飼社長は「外部機関調査によると、2035年にハイブリッド車(HV)も含めて車の約85%に内燃機関が使われると予測されている」と説明。新興国を含めると、内燃機関が主役であり続けると強調してみせた。
内燃機関を強化する一方、EVなどはトヨタと協力する。マツダの世界販売台数は年間150万台。トヨタ、ルノー・日産自動車連合、独フォルクスワーゲン(VW)など「1000万台グループ」は、環境対応も自動運転も「つながるクルマ」も、基本的にグループ内で開発可能だが、マツダクラスは「すべて自前で」というわけにはいかない。協業すべきところは協業するという潔さが、マツダにはある。
クルマの持つ魅力である「走る歓び」を重視するマツダ。2019年、どんなクルマを市場に出すのか、注目が集まりそうだ。