AGAの遠隔診療 | 「頭にスマホをかざせば薄毛治療ができる」時代はホントに来る? 銀座総合美容クリニック正木院長に聞いてみた

提供:銀座総合美容クリニック

AGA治療での遠隔診療、医師はどう見る?

「確かにクリニックが遠方にあって来院できない方や、どうしても時間的に来院が難しいときなどは、来院せずに診察を受けることができる遠隔診療はAGA治療においてもひとつの大きなメリットだと思います」

   AGA治療の専門家であり、銀座総合美容クリニックの院長として治療にも取り組んでいる正木医師はこう答える。やはりAGAと遠隔診療の親和性は高いようだ。ただし「AGA治療を"すべて"遠隔診療ですませるといったことはありえない」と言う。

「これは他の病気にも言えることですが、AGA診療において対面診療で症状をきちんと確認せずに治療を始めるべきではありません。治療に入ってからも開始当初は特に経過の確認が重要となるため、一切対面診療を行わない『遠隔診療のみで完結するAGA治療』は考えにくいでしょう。患者様の状況が安定してくれば、適切に対面診療と遠隔診療を組み合わせることは可能です」

   正木医師がまず指摘したのは初診の対面診療の大切さだ。患者がAGAだと思っていても実は頭皮の皮膚炎による脱毛症や、円形脱毛症が原因となっているケースもある。また、本人は薄毛を気にしているが実際には薄毛でない例も少なくないようだ。本当にAGAであるという確定診断を行い治療の指針を決定するためには、患者の毛髪や頭皮を実際に手で触り、目で見て詳細に確認しなければ診断できないという。

「例えば、頭皮の皮膚炎に伴う脱毛症の場合、AGAの治療薬を服用しても症状は改善しません。薄毛の治療は早期に開始することでより改善率が高まりますが、その方向性を見誤ってしまうと改善が難しくなってしまいます。だからこそ、患者様の今の状態がどうなのかをきちんと見出すことがとても重要といえます」

   銀座総合美容クリニックでは、このような問診・触診での状態確認を踏まえ、患者の健康状態や病歴の確認、血液検査などを行ったたうえで薄毛の治療に入る。では治療を始めた後の定期的な通院はどうだろうか。症状もはっきりしており、治療方針が確定した後の経過観察であれば、例えばスマホのカメラで撮影し医師に診てもらう形でもよさそうだ。だが、正木医師はここでも対面することの重要性を指摘する。

「経過観察も髪を眺めているだけではありません。毛のコシやハリなどの変化はブラシでかき上げてみなければわかりませんし、わずかな環境の変化で髪の毛の様子は変わってしまいます。患者様の自己申告やディスプレイ越しではわからないことも多いでしょう」

   初診から半年~1年ほど経過した時期は、治療の効果が現れちょうど髪の毛の状況が変化してくる大切な時期でもある。正木院長はここに至るまでの期間を特に重要であると考え、最低でも半年は定期的に通院をしてもらいたいと考えているという。

「この期間を経て、髪の毛の状態が安定して毛量も増え経過が順調である患者様であれば、定期的に来院いただかなくても大丈夫な状態だと言えるでしょう。ご負担を軽減するために来院間隔を空けていただき、その間のフォローアップやサポートとして遠隔診療を取り入れることは十分可能です」
銀座総合美容クリニック待合室
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