米韓軍事演習でどう動く? 高値続く金と北朝鮮リスク

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金委員長の態度軟化? それとも......

   金相場に影響を与える北朝鮮問題は今後、どう動くのか。これまで北朝鮮は米トランプ大統領の挑発的な言動に、ことごとく反発してきた。しかし、2017年8月14日に朝鮮人民軍戦略軍司令部の「ミサイル発射準備完了」の報告を受けた後、金正恩労働党委員長が「愚かな米国の行動をもう少し見守る」と、強硬姿勢のトーンを下げたことで、軍事衝突という「最悪の事態」は遠のいたとの見方も広がった。

   また、米国ではトランプ大統領が側近で、極右思想で批判を集めていたバノン主席戦略官の更迭が19日に報じられたことで、トランプ大統領のこれまでの強硬な姿勢がやわらぐともみられている。

   一方で、8月18日には韓国・国防省が、朝鮮半島有事を想定した定例の米韓合同軍事演習を、21~31日に韓国で行うと正式発表。演習に刺激された北朝鮮が弾道ミサイルの発射などに踏み切る可能性は否定できない。さらに、8月25日は先軍節(金正日総書記が先軍政治をはじめた日)や9月9日には建国記念日を控え、北朝鮮から目を離せない状況が続きそうだ。

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