「内容が重い・・・重すぎるよw」「だめだ、シュールすぎて笑ってしまう」...
そんな声が寄せられているのが、NHK Eテレで放送された「昔話法廷」だ。2017年8月15日に放送されたものは「さるかに合戦」をテーマにしたものだったが、シュールで重い内容がネットで話題になっている。
「硬い青柿をぶつけて、カニを殺した罪」に問われるサル
「昔話法廷」は、「昔話の主人公たちが訴えられたら...?」という設定で作られた15~20分の法廷ドラマのシリーズ。15年から毎年8月に放送されている。
15日放送の「さるかに合戦」には、検察官役として「かもめ食堂」などに出演した女優の小林聡美さん、弁護人役として指揮者の小澤征爾さんを父に持つ俳優の小澤征悦さん、裁判員役として「ALWAYS 三丁目の夕日」などに出演した俳優の須賀健太さんが出演するなど、キャスティングにも力が入っている。
番組は、被告人のサルが「硬い青柿をぶつけて、カニを殺した罪」に問われるところから始まる。証人尋問では、子ガニが声を震わせながら供述したり、子ガニが親ガニの遺影を持っていたりするシーンも見られる。
被告人のサルは、起訴状は認めたものの、自分の両親のケンカが今回の犯行につながったという情状酌量を訴えたりした。そして、番組は判決を下す前で終わる。判決は視聴者が自分なりに考えて下すねらいのようだ。
ツイッターでは判決について、「猿蟹合戦は猿を弁護する余地なしww」「今は改心しても犯行当時の状況を見れば情状酌量は難しいな」など、サルに対して厳しい声が見られる。
また、法廷でサルやカニが真剣に供述している様子には、
「昔話法廷じわる笑」
「見た目はシュールだけど話がめちゃくちゃ重い」
「今日の昔話法廷の『さるかに合戦』重いよう・・・そこらの二時間サスペンスよりはるかに重いよう・・・」
などの声が上がっている。
なお、今年は「さるかに合戦」で放送が終了。15年からこれまで放送された全8作品は「NHK for School」のサイト内で公開されており、見ることができる。