野田聖子総務相の事務所の秘書のパソコンに中国語の迷惑メールが大量に届き、野田大臣が会見で認めたニュースが、中国でも報じられている。
この迷惑メールをめぐっては、ANN(テレビ朝日系)が、記載されているアドレスから、カジノやスポーツ賭博を含む中国系オンラインゲームのサイトにたどりついた模様を報じていた。
「遊べば遊ぶほどお金をもらえます」
野田総務相は2017年8月15日、記者会見で、事務所の政策秘書のパソコンに大量の中国語の迷惑メールが届いたことを明かした。パソコンは議員会館の備品で、既に対処したと説明した。ウイルス感染などの被害は確認されていないという。菅義偉官房長官も同日の会見で、一般的な話として、「迷惑メールによる業務妨害は看過できない」などと説明した。
野田総務相の会見内容は、同日のNHKなどが報じた。サンケイスポーツ(電子版)は、菅長官の会見内容と合わせて報じている。
またテレビ朝日系でも同日夕、この件をニュースで伝えた。18日夕現在、同局サイトでニュース動画が確認できる。同ニュースによると、迷惑メールは、中国人風の名前の人物から送られ、内容は1行だけ。「28元で登録すると、(略)遊べば遊ぶほどお金をもらえます」というものだそうだ。ある議員関係者の話として、1日に5万通も届いたとしている。複数の衆院議員の関係者パソコンに届いているという。番組では菅長官や野田総務相の会見模様も伝えた。
さらに取材のため、メールにあったアドレスへ接続すると、それは「オンラインゲーム」サイトで、スポーツの賭けやカジノのゲームができるようだ。サイトを運営しているのは「太陽城集団」で、サイトの説明によると、文化教育事業やホテル・旅行業、不動産、金融などを手掛ける総合企業とのこと。番組では、このサイトと(迷惑メールの)差出人との関係は?なぜ大量のメールが送られた?と疑問を投げかけ、「謎は深まるばかりだ」と結んでいる。音声での説明はなかったが、サイトの画像をみると、中国系のサイトのようだ。