1990年代に人気を集めたヤンキー漫画「疾風(かぜ)伝説 特攻(ブッコミ)の拓」。その続編となる漫画「疾風伝説 特攻の拓 ~After Decade~」の単行本第一巻が、2017年8月17日に発売された。
「特攻の拓」は、いじめられっ子の主人公・浅川拓が「ツッパリ」として成長していく様を描いた漫画。個性的な不良キャラや「!?」を多用する独特のセリフ回しが特徴で、連載終了から約20年が経った今も多くのファンから愛される人気作品だ。
主人公の拓は「刑事」に
続編の「After Decade」は、17年2月に漫画誌「月刊ヤングマガジン」(講談社)で連載が始まった。前作に登場したキャラ達の「10年後」を描くストーリーで、拓は「ツッパリ」を卒業して刑事になっている。
漫画のストーリー部分を担当しているのは、原作と同じ佐木飛朗斗(さき・ひろと)氏。エンタメ情報サイト「MANTANWEB」の2月18日の記事によれば、佐木氏が「『特攻の拓』の続編を書きたい」とヤングマガジン編集部に打診したことで、続編の連載が決まったという。
独特なセリフ回しは前作同様。「"離"せよ!? クソ刑事(デカ)ぁっ・・」「あんま調子(チョーシ)くれてんと―・・ "ひき肉"にしちまうゾ」など、原作ファンなら思わずニヤリとするようなセリフが続出する。
だが、この続編を読んだ原作ファンの一部からは、ツイッターやネット掲示板に、
「俺の知ってる特攻の拓じゃない」
「これじゃない感がすごい」
などと違和感を示す声が相次いでいる。
なぜ、約20年ぶりの続編にファンが困惑しているのか。その理由は、漫画のイラスト担当者が変わり、前作と絵のタッチが「激変」したためだ。