専門家「イップスだと思われます」
藤浪の「イップス疑惑」との関連が噂されているのが、度重なる右打者への死球だ。
16年4月には、ヤクルト・谷内亮太の左手首にストレートを直撃させた。谷内は左尺骨骨折と診断され、4か月の離脱を余儀なくされた。17年4月には、同じヤクルトの畠山和洋の顔面付近に死球。両軍入り乱れての大乱闘となった。
さらに2軍降格後の7月2日のウエスタン・リーグの試合では、中日の若手内野手・石垣雅海に頭部死球を与え、プロ初の危険球退場処分を受けた。こうした死球の記憶をぬぐい切れず、心理的な影響が投球時に出ているのではないか......というのが、ネットユーザーらの推測だ。
はたして、藤浪は「イップス」なのか。J-CASTニュースの取材に応じた「IMTメンタルオフィス」の阿部氏は、
「客観的に見れば、イップスだと思われます。今回の登板で、改めてそう感じました」
と断言する。そう判断した理由については、
「藤浪君は、万全を期して今回の1軍登板に臨んだはずです。でも、この前と同じ過ちを繰り返してしまった。そうなると、やはり技術よりメンタル面の問題の方が大きいと思います」
と説明する。また、右打者への投球でボールが続いた件については、
「相手に死球を当ててはいけない、ボールが右に行ってはいけない。そうした強い思いが投球時の力みに繋がり、逆にコントロールを乱してしまう結果となったのではないでしょうか」
と分析していた。