インドパワーでダイエットと健康長寿 超お手軽「スパイスふりかけ」の作り方

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ウコンのクルクミンが寿命を60%も延ばす

   インドのスパイスを研究している中谷延二・大阪市立大学名誉教授が最も注目しているのがスパイスの抗酸化作用だ。

中谷教授「あらゆる病気は、体の中に活性酸素が出てくることで引き起こされます。また、体を老化させていくのも活性酸素です。その活性酸素を打ち消す抗酸化作用をスパイスが持っています。中でもとくに強い抗酸化作用を持つものとして注目しているのがターメリック(日本名ウコン)に含まれるクルクミンという成分です」

   クルクミンが体内に入ると、「テトラヒドロクルクミン」という物質に変化する。これが非常に強い抗酸化力を持つのだ。マウスにテトラヒドロクルクミンを投与し生存率を調べた実験では、投与したマウスは投与しなかったマウスに比べ、約1.6倍も長生きした。スパイスは、おいしく食べる調味料だけでなく、若さを保つ「クスリ」でもあるのだ。

   暑い夏を乗り切るためにインドのスパイスは大きな力を発揮する。循環器の専門医でインドのスパイスにも詳しい石川義弘・横浜市立大学教授が、夏にカレーを食べるとよい理由をこう説明した。

石川教授「インド料理で汗をかき、上手に胃腸の機能を刺激し、食事をとれるようにするのが夏バテ対策の1つです。たとえば、お腹が疲れているな、食欲がイマイチだなと思ったらショウガをたくさん入れる。ショウガには胃腸運動を促進させ食欲を増進させる作用があるのです」

   スパイスが暑い時に体にどんなによい影響を与えるか調べるため、温度と湿度をコントロールできる人工気象室で実験した。温度30度、湿度60%の室内で、女性2人にそれぞれ、スパイスたっぷりのカレーと冷やし中華を食べてもらった。カレーの女性はたくさん汗をかいた。一方、冷やし中華はいかにも涼し気だが、2人の体温を特殊な機器で測ると、スパイスの人の方が表面温度は低かった。汗をかいたからだ。しかし、真のスパイスの力はここからだ。体の中心部分の体温を比べると、逆にスパイスの方が高かった。

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