「LGBT」に当てはまらない苦しみ乗り越え 「Xジェンダー」の私が生きる道

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ゲイのサークル、女装バーでも居場所がない

   まぁ~ちゃんが自身の性に違和感を覚えたのは小学生の時だった。中学では男性を好きになり、それを知ってか、同級生から壮絶ないじめを受けた。泣くと「男なら泣くな」と責められ、「いっそ女性に生まれ変わりたい」と自殺を考えるようになった。

   中学卒業を間近に控えたある日、屋上で水をまいていたら、後輩の男子が来て飛び降りようとした。「私も同じ気持ち」と思ったまぁ~ちゃんだったが、口をついて出たのは意外な言葉だった。

「あなたまだ十何年しか生きてないでしょ?それなのにどうして早めようとするの?自分を」

   気持ちとは裏腹に怒ってしまったが、その言葉が自分の心にも響いた。

まぁ~ちゃん「何であの時あの言葉が出たんだろうって考えると、彼を通して『こういう風になったらだめよ』って教えてくれたのかなと思う」

   性的マイノリティーとして堂々と生きると決意したまぁ~ちゃんだが、その中でも大きな壁を感じるようになる。大学でゲイのサークルに入ったが、「女性性」を持っているため、男性同士で恋愛する場に居場所を見つけられなかったのだ。

   女装する人が集まるバーで働き始めるも、そこでは「女になろうという覚悟が足りない」と言われてしまった。

まぁ~ちゃん「LGBTの中に、私にとってのセクシュアリティーの住所みたいなのはないと思った。当てはまるものはないのかずっと探し求めていた」
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