カラオケで認知機能を保つ
寝る時は、柔らかい枕を使っている人が35人、硬い枕が65人だった。
人間は1日20~30回寝返りを打っている。寝返りは滞っていた血行を良くしたり、背中の熱を逃がしたりする効果がある。
柔らかい枕だと頭が沈み込んで固定されてしまい、寝返りを打ちにくくなる。結果いい睡眠が取れなかったり、起きた時に疲れが残ったりする。硬い枕も長寿に一役買っていそうだ。
100人が回答した健康や老化防止のために心がけていることのうち、白澤氏が注目したのが「毎朝コーヒーを飲む」「オシャレをして外出する」「カラオケ」「日記を付ける」の4つだ。
コーヒーには肝臓がんを抑制する効果が期待されている。
「オシャレ」は「若返りホルモン」の分泌に関係がある。イタリアで最近発表された論文では、恋をすると若返りホルモンの数値が高くなり、倦怠期になると下がるとされている。恋愛、すなわち「ときめき」が若返りを促進するというわけで、オシャレしてウキウキしながら出歩けば、認知症予防効果も期待できる。
カラオケは脳の広い範囲を刺激する効果がある。画面を見ながら歌詞を追うと「後頭葉」、リズムに合わせると「側頭葉」、歌う時は「前頭葉」が刺激され、高齢期の認知機能を保つのに一役買う。
友人と一緒にカラオケで楽しむと、幸せホルモンの「エンドルフィン」が分泌され、うつ病も防ぐ。介護予防のため、公民館でカラオケ大会を催す自治体もあるほどだ。
日記を付けると、1日の記憶を呼び起こすことで認知症の予防になる。