バニラアイスやチョコを積極的に食べるべし
「1週間に3日以上食べている食べ物」を聞くと、1位が豚肉(78人)だった。
豚肉は、高齢者に必要な体力や免疫力を上げ、血管を丈夫にするビタミンB1が豊富だ。
ビタミンB1は水溶性で、しゃぶしゃぶなどでゆでると煮汁に、炒めても油に溶け出してしまう。豚肉が衣に包まれてビタミンB1が流れ出ない、「トンカツ」などの揚げ物で食べるのがベストだ。
一方、若い人は油の摂(と)りすぎが気になるので、揚げるより焼く、焼くよりゆでる調理法がオススメ。60~65歳を境に食べ方を切り替えるとよい。
100歳以上の元気な高齢者の約80%が、毎日おやつを食べている。最も多かったのはまんじゅうだが、白澤氏は2位のアイスクリームに着目した。
アイスクリームの中でもバニラアイスを食べている人が多かったのだが、バニラアイスの主な原料は牛乳だ。小さい1カップのバニラアイスで1日に必要なカルシウム摂取量の4分の1を摂れ、骨粗しょう症予防の効果が期待できる。
3位にはチョコレートがランクインしたが、こちらもカカオポリフェノールが動脈硬化を抑制し、認知症予防効果もある。白澤氏は「積極的に摂ってもらいたいおやつ」と勧めた。