足は冷たいのに上半身は熱い 「冷えのぼせ」で夏バテ悪化

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エアコンオフにしたのに微熱状態に

並木氏「下半身に行くべき熱が上半身にとどまってしまって、『冷えのぼせ』の状態になっている」

   冷えのぼせは、こう考えられている。下半身の自律神経が過剰に反応して血管を必要以上に収縮させる。すると、体の熱が足に運ばれない。上半身の熱は下半身に向かえず、行き場を失うため上半身の体温が高くなるという。

   検証終了後、室内のエアコンをオフにした。すると、冷えのぼせが解消されるどころか、悪化。おでこは37度と、微熱が続いている状態になったのだ。一度過剰に反応した自律神経は、その反応を止められず、さらに血管の収縮を進める。すると下半身はさらに冷え、上半身は熱を貯めてしまった。この状態で、気温30度を超える外に出たら、上半身や脳の温度はますます上昇するとみられる。めまいやボーっとする症状が現れ、過剰な発汗で脱水症状となり、筋肉の機能低下と、夏バテ症状が出ると考えられるという。

   冷えのぼせから脱却するには、体質改善が必要だ。家庭で簡単に実践できる方法のひとつに、ツボ押しがある。スタジオで紹介されたのは、次の通り。

1. 「血海」。ひざのお皿から指3本内側の場所。気持ちが良いと感じるところは優しく、固いところは血流が悪くなっているので、少し強めに押す。1回10秒が目安。
2. 「太渓」。足の内くるぶしとアキレス腱の少し凹んだところ。下半身や腹部の血流改善につながる。
3. 「八風」。足の指の間の付け根で、左右4か所ずつ、計8か所。足先の冷えに即効性があるので、刺激するとすぐにあたたまる。

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