ゴルフ日本男子初となるメジャー制覇の期待がかかった松山英樹選手(25)が悔し涙を流した。
現在世界ランキング3位、今季獲得賞金ランキング1位(いずれもツアー中の記録)と、日本勢で最も優勝に近い松山選手は今大会一時単独首位に立つなど健闘を見せたが、惜しくも優勝を逃した。
小倉智昭「可哀想でした」
2017年最後のメジャー「全米プロゴルフ選手権」最終日がノースカロライナ州のクウェイルホロー・クラブ(パー71)で2017年8月13日(現地時間)行われ、松山選手は一時単独首位に立ったものの、11番からの3連続ボギーでスコアを落とし、通算5アンダーの5位で終えた。同組でまわったアメリカのジャスティン・トーマス選手が、通算8アンダーでメジャー初タイトルを獲得した。
ホールアウト後のインタビューでは、大会を生中継したホスト局のフジテレビが一番手でインタビューを実施。リポーターのプロゴルファー・冨永浩さんが「おつかれさまでした」と労いの言葉をかけたあと、
「残念としか言いようがないんですけど、振り返ってどうですか」
と切り出した。大きく息を吐いて「そうですね...」とつぶやいた目には涙がにじんでいた。
「まあ、何か足りなかったから勝てなかったと思うんですけど、その何かはなんだろう」
という問いには、息をついて一言「考えます」と言葉少なに答えた。
視聴者は失意の底にある松山選手に対して手厳しいインタビューという印象を持ったのだろう、ツイッターには、
「もう少し聞き方ってあるんじゃない?」
「『残念としか言えない』とかありえない」
「ちょっと辛辣」
「試合直後の選手に真っ先に聞くことか?」
といった声も上がった。
直後に放送された情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)では、小倉智昭キャスターが、
「松山くんが一番沈んでる時の一番最初のインタビューだから、いっちばん沈んでて答えようにも言葉が出てこなくて可哀想でしたよね」
と同情。中継を解説したゴルフキャスター・戸張捷さんも「精一杯の答えですよね」とコメントしていた。