プロ野球・広島東洋カープの福井優也投手(29)が、主審の判定に不満を示すような写真をインスタグラムに投稿し、コメント欄などに「さすがに女々しい」「カッコ悪すぎる」といった批判が相次ぐ騒動があった。
福井投手は2017年8月11日の巨人戦に先発登板。5回途中6失点でKOされ、敗戦投手となった。問題視された写真は、この試合で福井投手が投じたボールの「判定」をめぐる一枚だった。
「♯特に深い意味はございません」
福井投手は11日の登板で、4回まで無失点の好投を続けていた。しかし、2点リードで迎えた5回、ツーアウトから突然崩れた。ヒットと四球で満塁とすると、4番・阿部慎之助選手の3点タイムリーで一挙に逆転された。
逆転打の後も悪い流れは止められず、四球を挟んで2本のタイムリーを浴びてKO。福井投手は4回3分の2を6失点で、今季3敗目(1勝)を喫した。降板後はグラブをベンチに叩きつけ、悔しさを露わにした。
その後、福井投手は13日にインスタグラムを更新。KO負けを喫した登板について、主審の判定に疑問を呈するような一枚の写真を公開した。
写真は11日の試合中継をキャプチャーしたもので、福井投手が投じた一球がキャッチャーミットに吸い込まれる、まさにその瞬間が映っている。ボールはホームベース上、打者の膝上近くを通っているように見える。
しかし、実際の試合での判定はボールだった。
これは、福井投手が逆転打を喫する前の5回ツーアウト1、2塁、カウントは2ストライク2ボールの場面での一球。もし、この球がストライクと判定されていれば、福井投手は無失点でこの回を切り抜けていたことになる。
まさに試合を大きく左右したこの判定について、福井投手は今回のインスタ投稿で、
「悔しい...悔しすぎる...この一球がどうのこうのではなくその後抑えられなかった自分に腹が立ちます。4回までは良かっただけに...色々思う事もあります。色々な意見はあると思いますが悔しかったんです」
とコメント。ハッシュタグでは、「♯画像がなかったのでこの画像になりました」「♯特に深い意味はございません」「♯ご了承ください」「♯やるしかない」との意味深な言葉を添えている。
「これはガッカリ」「さすがに女々しい」
主審の判定に遠まわしに文句をつけたように受け取れる福井投手の投稿に、ツイッターやネット掲示板には、
「福井好きだったのにこれはガッカリだわ」
「広島ファンやが悲しいわ 明らかにストライクやったって言いたいんやろ まだ言うてるんかい女々しいの」
「不甲斐ない投球をした悔しさをあの1球の判定に八つ当たりした感じ」
「画像出して関係ありませんはさすがに女々しいってレベルやない」
といった批判が相次ぐことになった。一部、「何が悪いかわからん」「文句言いたくなる理由も分かる」といった擁護の声もみられたが、批判的な意見が投稿の大半を占めていた印象だ。
こうした批判が出たことを受け、福井投手は問題となった投稿を13日深夜までに削除。その後、再びインスタグラムを更新し、
「一個前の投稿、コメント頂いたのに申し訳ありません。誤解させてしまったので、削除しました。今後も頑張ります」
と報告した。この投稿には、広島ファンを中心に
「審判にリスペクトを忘れずに、次回も頑張って下さい」
「悔しい気持ちが伝わってきました。これからも応援してます!」
といった励ましのコメントが寄せられている。