「偶然にしても怖すぎる」「オカルト系信じたくないけどガチで背筋凍った」――2017年8月12日、羽田発伊丹行きの全日空(ANA)37便が見舞われた「緊急着陸」騒ぎをめぐり、ネット上がざわついている。
というのも、8月12日は1985年の「日航ジャンボ機墜落事故」が起こった日だったからだ。ほかにも複数の共通点があり、「偶然の一致」に驚きが広がった。
トラブルが発生した地点も近い
ANA37便は12日18時に東京・羽田空港を出発し、19時10分に大阪・伊丹空港に到着する予定だった。
各社の報道を総合すると、異変が起こったのは18時30分ごろ、伊豆大島上空をフライト中のことだったという。機内の気圧システムに異常が発生したため、機長は羽田に引き返すことを決断、51分ごろに無事、緊急着陸したという。搭乗客のツイートからは、酸素マスクが用意され、機内には異様な臭いが漂うなど、緊迫した状況だったことがうかがえる。けが人などの情報は入っていない。
普段なら、単なる飛行機トラブルで片付けられそうな今回の「緊急着陸」だが、人々の背筋を冷たくしたのは、「日航ジャンボ機墜落事故」との共通点の数々だ。
まず、8月12日はまさに32年前、日航123便が御巣鷹の尾根に墜落したその日である。ニュースなどでも、遺族らが事故現場へ慰霊に訪れる姿が、繰り返し報じられていたそのさなかだ。
また32年前、日航123便が出発したのも同じ羽田空港であり、目的地もやはり伊丹空港。出発時間も同じ18時。トラブルが起こったのも伊豆大島周辺で、18時24分のことだった。なお、日航123便は羽田への帰還を目指した末に、18時56分に墜落している。