「帝京平成大学のココがスゴイ!」――このフレーズに、あなたは聞き覚えがあるだろうか。あるという方は、コンビニ、それも「ファミリーマート」をよく利用しているはずだ。
東京・池袋に本部を置く私立大・帝京平成大学が、ファミリーマートでの音声CMを放送開始したのは2016年3月のことだ。それから約1年半。ナレーターの美声とともに日々流れるこのCMに、ある種の「中毒」になる人が続出している。
「創立30周年!」「帝京魂!!」
帝京平成大は1987年に創立、帝京大学や、帝京高校などと同じ「帝京大学グループ」に属する。
話題となっている音声CMは、その帝京平成大のPRのため、ファミリーマートの店内のみで流れているものだ。「帝京平成大学のココがスゴイ!」という、男性ナレーターによる直球の台詞から始まり、
「学生数1万人以上!」
「東京と千葉県に4つのキャンパス!」
「創立30周年!」
と、矢継ぎ早に大学のアピールポイントを連呼、最後は「帝京魂!!」と叫んで締めくくる――という、十数秒ほどのいたってシンプルな内容である。しかしそのシンプルさ、またファミマ店内で高い頻度で流れていることなどもあって、ついつい耳に残ってしまう人が多いようだ。
「ファミマが職場の最寄りなんだけど、毎日聞く。何ヶ月かかけてじわってきた」
「ファミマの帝京平成大学のCMの勢い非常にすこ」
「ファミマ行き過ぎて帝京平成大学に洗脳されつつある」
また、2ちゃんねるでもこのCMをネタにした、パロディー的なSS(短編小説)が複数投稿されるなどして、ある種の「ミーム(ネットの流行ネタ)」になりつつある。「Googleトレンド」のデータでも、CMの放送開始直前(2016年2月末)に比べ、「帝京平成大学」というフレーズの検索回数が、直近のデータでは3倍近くに達していることがわかる。