青・白・黒3色の「モノストライプ」のデザインと「MONO」のロゴで知られるモノ消しゴム。販売元のトンボ鉛筆(東京都北区)は、2017年8月18日から「MONO」のロゴが書かれていないモノ消しゴムを、全国の文房具店や文具コーナーで発売する。
その背景には、センター試験の規定を巡る受験生の「心配の声」があるという。一体、どういうことなのだろうか。担当者に聞いた。
消しゴムについては、センター試験で特に規定なし
今回のロゴ無しモノストライプの消しゴムは、15年10月に同社が発売した無地の鉛筆に続く「文字なし文具」だ。価格は2個入りで120円(税別)の予定。
15年に無地の鉛筆を販売する前から、「文字の書かれていない文房具はないか」という問い合わせがあったと、同社広報担当者は語る。同社のリリースでは、センター試験で所持品等に文字がプリントされたものを制限しており、文房具選びに苦慮している受験生がいることが販売の背景だという。
確かに、2018年度センター試験受験案内を見ると、黒鉛筆について「和歌・格言等が印刷されているものは不可」、衣服については「英文字や地図等がプリントされている服等は着用しない」と明記されている。
しかし、消しゴムについては「プラスチック製」以外、特に明記されていないのだ。同担当者にこの点について話を聞いてみたところ、
「受験生の方などから、センター試験受験案内に鉛筆や衣服について規定があるため、『消しゴムも文字が書いてあると良くないのでは』という心配の声がございました」
と述べた。
15年に販売した鉛筆については、
「受験用のものとして需要がありご好評いただきました。今後は消しゴムとも合わせて、『受験文具』としてセットで売っていくことも考えています」
とコメントした。
「この3色見ただけでMONO消しゴムだって分かるところがすごい」
今回のロゴ無しのモノ消しゴムの発売について、ツイッターでは、
「ロゴまで消えちゃって...でも、色が物語っていますね~」
「この3色見ただけでMONO消しゴムだって分かるところがすごい」
とお馴染みの色に思い溢れるツイートが見られた。ちなみに、同社は青・白・黒3色のデザインを、「色彩のみからなる商標」として17年3月10日に登録している。また、
「これ普通に洒落てるし欲しい」
「センス良いじゃん」
などの声も上がっている。