優勝経験校同士の対戦で人出は「かなり多かったです」
高校野球ファンはなぜ、そこまでして球場に入りたかったのか。理由は、翌11日の対戦カードにあった。
第1試合 中京大中京(愛知) 対 広陵(広島)
第2試合 横浜(神奈川) 対 秀岳館(熊本)
第3試合 興南(沖縄) 対 智弁和歌山(和歌山)
第4試合 大阪桐蔭(大阪) 対 米子松蔭(鳥取)
春夏連覇へ向け盤石の布陣を整えた大阪桐蔭、選手権最多7度の優勝経験を持つ中京大中京、春に3度優勝経験のある広陵、3季連続で4強の秀岳館、強力打線を擁する横浜や興南、智弁和歌山...。名門校や強豪校同士の対戦が目白押しの1日だったのだ。
全国高校野球選手権大会本部の広報担当者は8月11日、J-CASTニュース編集部の取材に応じ、徹夜組の様子についてこう答えた。
「この時期のお盆や土日は毎年、朝からたくさんの方が球場に来ます。こちらも(『徹夜組』の)正確な数を数えておりませんので、何とも言えません」
その上で、
「ただ、今日のカードは優勝経験校同士などでしたし、特に人が多かったです。『徹夜組』の方も多かったと思います。前日や前々日と比べ、かなり多かったですよ。(祝日の11日に対して)平日だったというのもありますが」
とも述べていた。
阪神甲子園球場は実際、8月11日朝6時半に今大会初の「満員通知」を出したと公式サイトで発表している。テレビ中継で確認する限り、観客席は外野席も含めて第1試合から第4試合までぎっしりと埋まり続けており、大声援は途絶えることなく球場全体にこだましていた。
「メディアでも騒がれた好カードで、試合内容も面白かったのでかなり熱気に溢れてました」
14時半頃まで球場で観戦していたという「だーにし!」さんも、取材にそう回答していた。