不倫疑惑を報じられたお笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之さん(47)がバラエティー番組「バイキング」で報道について釈明した。番組で話した内容に、ツイッター上では「美談に持ってこうとしてるのあざとい」と反感を買っている。
女性をホテルに誘った事実を認めつつ、「嫁にも全部言いました」。その後の夫人の対応のおかげで、「不倫話」がいつの間にか美談になっていると受け止められているようだ。
「魔が差しまくった」が3度とも断られ...
宮迫さんは2017年8月11日、金曜レギュラーの「バイキング」に生出演し、9日発売の「週刊文春」(17・24日合併号)による2人の女性と交互に3度ホテル泊をしたとの報道について、「事実です」と認めた。酒席を共にした帰り、「魔が差しまくった」と女性をホテルに誘い、同宿したが、行為を求めると「このご時世なので」と3度とも断られたという。また、「向こうが断ってくれただけで、OKを出されていたら一線を越える気持ちがあった。ということは(不貞行為をしたのと)ほぼ同罪なんです」と「白状」した。
ただ、番組全体の雰囲気は、文春の記事中で身の潔白を問われて宮迫さんが返した「オフホワイト」という表現に注目して「ブリリアントグレー」「漆黒」「アイボリー」と「大喜利」状態になり、時折スタジオは笑いに包まれるなど、ほかの芸能人の不倫を扱った時とは違ったトーンで進行した。
空気が変わりはじめたのは、宮迫さんが「嫁にも全部言いました」と切り出してから。「ガッツリ話をしました。信じられないくらい怒られました。3日間くらい家の中にいるのが地獄なくらい。僕だけが100%悪いのは当然なので、『ごもっともです』と一生分くらい言いました」とした後、まじめな顔つきで夫婦の会話をこう明かした。
「こんなことをしてしまったのに、最終的には嫁から『家族だから私が助けるよ』という男前な言葉をいただきました。『処理するのは難しいけど、あんたのがんが再発したとか、子どもが交通事故にあったとか、そんなことに比べたらこんなもん屁みたいなもんや』と言ってもらいました」
「非常にサムイ」「身内には甘々」
宮迫さんは2001年に誕生した長男がおり、12年には胃がんのため切除手術を受けた経験がある。こうした話にスタジオ出演者からは「奥さんすごいですね」「闘病があったから、そういう言葉につながった」と称賛が相次いだ。
今回の番組出演にあたる夫婦間のやり取りについても、宮迫さんは
「今日も家を出る前に、『あんたの30年近い芸人としての能力すべてをかけて説明してこい。あんたを応援してくれるファンにも誠意を伝えてこい』と、ケツをたたかれました」
と明かした。報道された2人の女性とは「一生お会いすることはない」とし、「家族が一番大事だと再認識させられたので、一生かけて守ります。一生かけて償います」と神妙な面持ちで宣言した。
不倫釈明はこうして終わったが、宮迫さんの話しぶりについて最終的に「美談」のようにまとまったとして、番組を見たツイッターユーザーからは厳しい意見が相次いでいる。
「はぁ?マジで美談にするなよ。ガッカリだな」
「美談になっててなんか非常にサムイ」
「宮迫が奥さんの話して美談に持ってこうとしてるのあざとい」
「宮迫サイテー 嘘っぽいし闘病話と嫁さんの話おりまぜて美談の流れにしてる グズだな」
また、同番組ではこれまで不倫報道が出た芸能人を厳しく非難してきたのと比較し、「部外者は散々いじくりまわすくせに、身内には甘々」「斉藤由貴、ベッキーの不倫を連日、時間めいっぱい使って叩きまくったのと同じように宮迫のこと叩かないと、バイキングが番組として叩かれるぞい?」と疑問を呈する向きもあった。宮迫さんには批判的な声が多かったが、「宮迫さんドンマイ」「宮迫良いな~。嫁に恵まれてるやんけ」と温かい投稿も一部であった。