「孫疲れ」、高齢者は気をつけて お盆で帰省も世話に疲れるうえ感染症が迫る

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   お盆休みを迎え、多くの人がしばしの間、ふるさとでゆっくり過ごそうと帰省する。小さな子どもたちは、田舎のおじいちゃん、おばあちゃんとの再会を心待ちにしているだろう。

   もちろん、待ち受ける側も楽しみ......のはずが、最近は元気な孫の相手に疲れてしまうという話もある。しかも今の時期は、流行中の感染症がある。体力が落ちている高齢者にうつらないとも限らない。

  • お盆休みは3世代で楽しく過ごしたい(写真と本文は関係ありません)
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感染性胃腸炎は過去10年で最も多い

   「孫疲れ」――。質問投稿サイトやママサイトの掲示板をはじめ、インターネット上でしばしば見かけるワードだ。祖父母が物理的、経済的に孫の面倒を見るという広い意味に加えて、盆暮れやゴールデンウィークといった長期休暇に孫がやって来たとき、その世話で疲れてしまうことも含むようだ。

   例えば2015年12月10日付の「NEWSポストセブン」の記事では、「お正月が近づくと憂鬱なんです...」「孫はかわいいですが、ほんの数日間、預かっただけで夫婦ともにヘトヘトになります」と嘆く66歳女性の事例を紹介していた。

   おじいちゃん、おばあちゃんとしては孫のためにハッスルしたいが、年齢や体力面から同じペースで何日も付き合うのは難しい。普段は別々に暮らしているから、生活習慣やリズムの違いもあるだろう。食事をはじめ、「孫が快適に過ごせているか」と気遣いが連続するのも、疲れの原因になると思われる。

   さらに心配なのが、病気の感染だ。孫が帰った後、蓄積した疲労が原因で体調を崩すことはあり得る。しかも今夏は、流行中の感染症が多い。

   そのひとつが、感染性胃腸炎だ。国立感染症研究所が発表した2017年第30週(7月24日~30日)の定点あたり報告数(速報値)は3.94人で、過去10年で最も多いのだ。夏はウイルス性よりも細菌性が多く、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、サルモネラ、カンピロバクターと、食中毒によるものが考えられる。

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