「審判のジャッジもレベルアップしないといけない」
この試合では後半アディショナルタイム、柏FWディエゴ・オリヴェイラが2枚目のイエローカードで退場処分を受けたが、これについても下平監督は「本人(ディエゴ)に聞いたら『足は当たってない』と。彼の言葉を信じれば、少し我々にとっては苦しいジャッジになってしまったかなと思います」と判定を受け入れられないようだ。
村上主審は折に触れて「誤審ではないか」と疑義をもたれている。ここ1年以内を見ても、たとえば4月22日のアルビレックス新潟対FC東京戦、東京FW大久保嘉人が新潟DFソン・ジュフンに倒されたとしてPK判定を下した場面があったが、足がかかった場所はペナルティエリアの外に見えたため、新潟の選手らが激しく村上主審に詰め寄った。
16年12月24日の天皇杯・鹿島アントラーズ対サンフレッチェ広島戦でも村上主審が笛を吹いたが、鹿島の石井正忠監督(当時)が不満を募らせた。たとえば、ドリブルでペナルティエリア付近に持ち込んだ鹿島FW鈴木優磨が倒されたかに見えたが笛は鳴らず、また、広島のボールがタッチラインを割ったように見えた場面もプレーオンだった。
石井監督は同試合中、村上主審と相対して怒気を帯びたように何かを主張する場面があった。試合後の会見では自ら「最後にいいですか」と切り出し、「審判のジャッジもレベルアップしないといけない。この試合を見た人の多くが思っているのではないか。Jリーグ全体のレベルを上げる上でも、何か努力はしてもらいたい」と訴えていた。