「お薬手帳はお持ちですか」。薬局でこう言われ、「すみません、今日、持ってくるのを忘れてしまって...」と頭をかいた経験はないだろうか。
自分が処方された薬の履歴を残す大切な記録となるので、必ず持参したい。そこで、思わず持ち歩きたくなるような工夫をしているお薬手帳を見つけた。
副作用歴やアレルギー、既往症を正確に伝えられる
医療機関で薬を処方されると、薬局では通常、薬の名称や服用量、回数、注意点といった情報が印字されたラベルを渡してくれる。これをお薬手帳に張って管理するのが一般的だ。処方薬でなく、市販薬を購入した際にも記録するのが望ましい。保険調剤薬局チェーンを運営する日本調剤のウェブサイトには、飲み合わせや薬の重複をチェックできる、自分が飲んでいる薬や、副作用歴、アレルギー、既往症といった情報を正確に伝えられるので、旅先や急に具合が悪くなった際に役立つと、そのメリットが書かれている。
薬局で頼めば無料でもらえる。ただ、頻繁に持参するのを忘れたり、きちんと情報管理しなかったりではあまり意味がない。最近では、スマートフォン(スマホ)アプリも開発されたが、デジタル機器に不慣れな人だと、やはり冊子の方が手軽だろう。
最近はかわいいイラストや、人気キャラクターを表紙に描いたお薬手帳も出てきた。その中で、ツイッター上で「使うのが楽しみ」と評価されたお薬手帳がある。医療をテーマにした文具や雑貨を制作、販売している「医療系雑貨産みたて卵屋」の製品だ。制作者はAraki Mizuhoさん。10年前に初めてお薬手帳を出し、2016年秋に新しく作り直したという。
商品は全6種類。「薬用植物採集シリーズ」と、「動物のお医者さんシリーズ」だ。特に「小鳥医院」「シマエナガ分院」「猫調剤薬局」「兎小児科」の4種類がある動物シリーズは、「それぞれが少しずつ絡み合い、キャラが立っているのが興味をそそるようです」とArakiさんはJ-CASTヘルスケアの取材に答えた。