芸能人や政治家の不倫報道が相次ぐ昨今、世間からはその都度大きなバッシングが浴びせられるが、お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さん(37)はこうした「他人の不倫に怒れる人」の心理が「本当に理解できない」と疑問を投げかけた。
西野さんは以前も不倫について「本来、当事者以外には1ミリも関係のないことなのに」と、騒ぎの大きさに首をかしげていた。
「怒ってしまう人に、どんな被害があったのかな?」
西野さんは2017年8月8日、「他人の不倫に怒れる人の頭の中ってどうなってんの?」というタイトルでブログを更新し、「今(というか昔から)、本当に理解できないのが、自分とは何の関係もない他人の浮気や不倫に対して、声を荒げて怒る人達の心理だ」と書き込んだ。
最近も斉藤由貴さん(50)が50代医師との不倫疑惑を週刊文春8月3日発売号に報じられ、釈明会見も開いた。ワイドショーでも各局取り上げ、インターネット上でも「魔性の女」などと非難する声が相次いだ。
西野さんは「斉藤由貴さんが不倫して、なぜ、怒りの感情が発生するのかがよく分からない。怒ってしまう人に、どんな被害があったのかな?答えを出したいな。うーむ。。」と、まったく理解がいかない様子だ。
西野さんは以前からブログで何度も、不倫について同様の考えを述べている。2月17日には「アカの他人の不倫に対して怒る人っているじゃない? 僕、ああいう人達の思考回路が1ミリも理解できないんだよね」とし、
「当人同士にしか分からない事情があるのに、ついには『絶対に間違ってる!』と、他人同士の付き合い方にメスを入れる人まで出てくる始末。スゲーな」
と皮肉を込めた。
今井絵理子議員の不倫報道直後にもブログを更新
芸能界のシステムと絡めたのは5月12日。好感度を売りにするタレントは「システム上、本音が言えない」、そのため「『何があっても支えてくれるファン』がいないので、挙げ句、『不倫をしたので活動停止』みたいな流れに追いやられる」と指摘。一方で「不倫なんて、本来、当事者以外には1ミリも関係のないことなのに」と不倫そのものについてはやはりシニカルに見ている。
芸能界のみならず、相次ぐ政治家の不倫報道にも言及したことがある。週刊新潮7月27日発売号に不倫疑惑を報じられた今井絵理子・参院議員と橋本健・神戸市議は、謝罪コメントや会見で釈明したが、直後の7月29日、西野さんは
「政治家の本文は国をより良くすることだと僕は思っているので、プライベートな時間を使って不倫をしようが何をしようが、国さえ良くしてくれれば構わない。人は『我々の税金で生きているクセに!』と、『不倫=税金のムダ遣い』として咎めるが、謝罪会見や不倫の責任追求に対応している間(=政治にタッチできない間)に発生している税金のムダ遣いについては一切咎めない」(原文ママ)
と疑問。「不倫を肯定しているわけでも否定しているわけでもなくて、『政治家の不倫は家族間の問題であって、国民の問題ではない』」と、ここでも当事者以外には無関係といったスタンスを示している。
なお1月18日のブログではまさかの記述。タレントは「場合によっては、たった一度の不倫で活動が止まってしまうこともあります」とし、カッコ書きで「※ちなみに僕は昔、長崎の人妻と不倫をしたことがあります。とっても可愛かったですよ」とさらりと書いていた。