エアコン嫌いの人でも「つけっぱなし」で寝させろ
では、高齢者が室内での熱中症リスクを下げるにはどんな対策をとればよいのだろうか。住環境と熱中症の関係を研究している慶応義塾大学の伊香賀俊治教授はこうアドバイスした。
伊香賀教授「体で温度を感じる感覚が衰えていますから、室内に気温・湿度計をよく見える壁にかけておくことです。そして、気温が28度、湿度が70%を超えたら迷わずエアコンをつけるのです。高齢者の中にはエアコンが嫌いだという人がいますが、命に関わるので絶対につけてください」
ここで、伊香賀教授はクイズを出した。夜寝ている間の賢いエアコンの使い方は、次のうちのどれか。
(1)寝る前に部屋を冷やして、寝る時に切る。
(2)タイマーを2時間にセットして寝る。
(3)つけっぱなしで寝る。
答えは「つけっぱなしで寝る」だ。タイマー2時間だと、エアコンが切れた後に部屋の温度が上がってしまう。そうなると、夜中に目が覚めて睡眠不足になる。睡眠不足の次の日は熱中症になりやすいので要注意だ。温度を27~28度の高めに設定し、風を直接体に当てないようにして朝までつけっぱなしにするのが一番よいそうだ。
MCの渡辺満里奈さん「私の親もエアコン嫌いです。さっそく実家に行って付けさせます」