予備日は「設けていなかった」
今回の九州大会では、5枠目の出場チームだけでなく、同時優勝となった4チームの「順位」も抽選で決まった。
今年の全国大会の運営団体の一つ、宮崎県中学体育連盟の担当者は8月8日のJ-CASTニュースの取材に対し、全国大会の展開に「抽選の影響がないとは言い切れない」と話す。
「なぜなら、総当たり式の予選グループの組み合わせを決定する際に、各ブロックの1位同士が重複しないようにするからです」
つまり、九州大会の「抽選」で運よく1位となったチームは、比較的弱い相手と当たりやすく、運悪く4位になったチームは、逆に強い相手と当たる可能性が高くなるということだ。
そもそも、なぜ「抽選」になったのか。九州大会を運営する九州中学校体育連盟の理事長は取材に対し、
「まず、予備日は設けていませんでした。台風の接近を受けて会議を開きましたが、7日で大会を終了する日程は変えられないとの結論になり、抽選で出場校を決めることになりました」
と説明した。なお、大会規則の中にも、「大会の進行状況などに応じて、抽選で出場チームを決める場合もある」という趣旨のルールを設けているという。
また、上述の宮崎県中学体育連盟の担当者も、「天候に左右される屋外競技であれば、予備日は設けるのですが、今回は室内競技だったので...」と話す。その上で、
「私は15、6年ほど九州大会の運営に関わっていますが、今回のように抽選で決めるケースは初めてです」
としていた。