鼻水の吸引と鼻かみの練習を小まめに続けよう
さて、この保育園症候群に対し、働く親はどうしたらよいのだろうか。富山県小児科医会では「『たかが鼻水されど鼻水』と『保育園症候群』」というパンフレットを作り、ホームページに掲載している。それによると、(1)両親のガンバリ時!(2)病児保育、子育てサポート等利用できるサービスは何でも使う!(3)抱え込まない!と、ママパパを励ましながら、「家庭で出来ること」として次の項目を紹介している(要約抜粋)。
(1)鼻水の吸引と鼻かみの練習を小まめに続ける。鼻水の吸引は、薄めの食塩水で鼻洗浄水を作り、ペットボトルで冷蔵庫に保存しておく。それをスポイト等で数滴、鼻内に垂らす。その後、市販の鼻吸い器(シンプルな口で吸うタイプでOK)で吸引する。
(2)親は禁煙する! 外で吸っても呼気や衣服にニコチンが残り、乳幼児への影響は30%も増加する。早く治したければ子どものために禁煙を。
(3)入園前に肺炎球菌ワクチンを接種する。肺炎、中耳炎、細菌性髄膜炎等の予防にもなり、病院通いの回数が減る。「生後2か月のワクチンデビュー」がお勧め。
(4)ドロドロ鼻汁が7~10日以上の場合は:「発熱あり+喘鳴(ぜいめい)」ならまず小児科へ。「発熱なし+鼻水のみ」なら耳鼻科へ。
そして最後はこう応援エールを送っている。
「2歳すぎから、同じ病気でも軽く済むようになる。3歳からはあんなに『び~ら~』(鼻垂らしの子)だった長男も『う~まく~』(うまくかめる子)に大変身する。小児科でも『お兄ちゃんになったね~』と言われ、本人は鼻高々である」