【助けて!きわめびと】(NHK総合)2017年7月29日放送
「夏バテ解消!スタミナそうめんレシピ大公開!」
夏は多くの家庭の食卓で、そうめんの出番が増えているのではないだろうか。暑い日にツルツルと食べるのにもってこいだが、毎日では飽きるし、栄養が偏るのでは...という心配も。
番組では、東京・東中野で24時間営業のそうめん店を営む田中嘉織さんが、夏バテの体を元気にする、美味しく栄養満点なスタミナそうめんレシピを紹介した。
コシのあるそうめんを特製だしで
まずは美味しいそうめんのゆで方のレクチャーだ。
大きめの鍋で、100グラムの乾めんに対し1リットル以上のたっぷりの湯でゆでる。そうめんに練り込んである塩と油が湯に溶け出せば、しょっぱくなくコシのあるめんになるのだ。
ゆですぎると伸びてしまうので、ゆで時間はパッケージの表示時間の10秒ほど手前が良い。
ゆで上がったら素早くザルに開け、流水で粗熱を取ったら、ザルに押し付けるようにしてぬめりと油分をしっかり洗い落とす。
洗ったら氷を入れ、めんをしめる。氷水で冷やすとグルテンがしまってコシが出る。
食べる時は軽く水気を切って皿に盛ると良い。ザルだと水分が落ちすぎてしまう。
コシのあるそうめんは、田中さん流の特製だしでいただこう。
コンブ、頭とはらわたを落とした煮干し、干しシイタケ、うす口しょうゆ、酒、みりんを鍋に入れ、冷蔵庫で一晩おく。鍋を火にかけ、沸騰したら削りがつおを加えて火を止める。ザルでこし、冷めたら容器に入れて冷蔵庫に入れれば2週間保存可能だ。食べる時は水で5倍に薄めて使う。
作る気力も食欲もない時のための超簡単レシピ
一品目のレシピは「豚肉とにんにくの芽の冷やしだしそうめん」。豚肉は疲労回復効果の高いビタミンB1が豊富で、ニンニクはビタミンB1の吸収を高める。豚肉とニンニクは疲れた体に最強の組み合わせなのだ。
豚肉は塩コショウをふり、酒と片栗粉をなじませておく。
フライパンにゴマ油とニンニク、ショウガを入れて火にかけ、豚肉を入れて軽く火が通ったらニンニクの芽を加えて炒め合わせる。
しっかり火が通ったら、長ネギ、トーバンジャン、濃い口しょうゆ、オイスターソースを加えてからめ、塩コショウで味を整える。
器にそうめんを盛り、5倍に薄めて冷やしておいた特製だし、粗熱を取った具をのせ、青ネギをトッピングして完成だ。
MCの藤井隆「お肉やニンニクの芽はトーバンジャンが効いていて、おだしは上品なので、コントラストがきいていて美味しい」
作る気力も食欲もない時には「食べるラー油やっこそうめん」がオススメだ。食べるラー油はトウガラシが血行を促進して冷えを改善し、青ジソとミョウガを加えて食欲を増進させる。豆腐は疲労回復効果があるビタミンB1が豊富だ。
器にそうめんを盛り、絹ごし豆腐をスプーンですくってのせ、5倍に薄めて冷やしておいた特製だしを注ぐ。豆腐の上から食べるラー油、細く輪切りにしたミョウガ、千切りした青ジソとショウガ、細く斜め切りした青ネギをトッピングするだけでできる。
暑い夏にあったかそうめんもGOOD
三品目は、冷房などで冷えた体を温める「鶏むね肉のあったか豆乳そうめん」。
豆乳はタンパク質が豊富で、熱中症予防に効果があり、イソフラボンが紫外線からの悪影響を減らす。鶏むね肉は鶏肉の中で最も疲労回復効果が高い。さらに消化吸収を助ける成分のムチンを含むオクラをトッピングする、
使うめんは、田中さんの出身地・徳島県の名産「半田そうめん」だ。少し太めで、温かいだしでも伸びにくい。
塩、砂糖、酒をなじませておいた、1センチ厚にそぎ切りした鶏むね肉に片栗粉をまぶし、余分な粉を落としてからゆでる。片栗粉で肉をコーティングすると水分が奪われず、むね肉でもパサパサせずのどごしが良くなる。
フライパンにサラダ油を熱し、くし切りしたタマネギを入れ、ガーリックパウダー、塩コショウで下味を付ける。火が通ったら無調整豆乳を加え、沸騰させないよう温める。沸騰させると豆乳が分離し、見た目が悪くなってしまう。ここに特製だしの原液と片栗粉を混ぜ合わせたものを少しずつ回し入れ、かき混ぜながらとろみを付ける。
器にそうめんを盛って豆乳だしを注ぎ、ゆでた鶏むね肉とオクラ、細い輪切りにしたミョウガ、小口切りにした青ネギをトッピングして完成だ。