若狭勝衆院議員が2017年8月7日、国会内での会見で、政治団体「日本ファーストの会」を立ち上げたと発表した。今後は政治塾「輝照(きしょう)塾」を開催し、第1回の講師には小池百合子・東京都知事を招く。
若狭氏は、16年の都知事選、17年の都議選で小池氏の「側近」と呼ばれるほど密に連携してきた。一方、新団体名が「都民ファーストの会」(都民ファ)から連想される「国民ファースト~」ではなく、「日本ファースト~」だったことには違和感を表明する人も出ている。
都民ファーストの会とは「別枠」
若狭氏は会見で、「日本ファーストの会」は7月13日に設立したとし、自民党に代わる「受け皿」として、二大政党の一角をつくっていきたいと述べた。
若狭氏は「しがらみ政治からの脱却」をかねてから主張している。会見でも「現在の国政は活性化されていない」とし、当選し続けることに注力する「当選回数至上主義」になりがちだと指摘。「国会議員は鳴かなくなったカナリアのようになっている」と批判的にたとえた。
日本ファーストの会主催の「輝照塾」は9月16日から月1回開催予定。「『政治のプロ』に限らず、民間の幅広い人材が国政に関わっていくべき」との考えで、「参加者の資質を見極め、衆参議員選挙への立候補者を選んでいく」という。「年内の早い段階で」新たな国政政党を立ち上げる予定だと述べている。
都知事選以来、小池氏との関係が深い若狭氏だが、小池氏が特別顧問をつとめる都民ファとの関係については「あくまで都民ファーストの会は名前のごとく都民第一。我々の政治塾は東京都ではなく国全体を考えるものであり、組織として別枠と考えている」とした。