世陸マラソン川内優輝、ラスト2.195キロは世界一! 瀬古「やめる必要ない」

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「あそこ抜ければ本当に悔いはなかった」

   川内は13年モスクワ世界陸上で序盤から仕掛けすぎたのが尾を引き、最終的に18位に終わっている。ロンドンではレース前から「モスクワの雪辱を晴らしたい」と言っており、その経験を踏まえてか、我慢のレースを続けた。

   だが、わずか3秒差で入賞ラインの8位ダニエル・ワンジル(ケニア)には届かず、2時間12分19秒の9位でゴールした。トップのキルイとは3分52秒差。また10位の中本とは22秒差をつけていた。川内はレース後「『メダルが目標』で『入賞が最低ライン』と言ったんですけど、9位だったので本当に日本のみなさんには申し訳ないです。ただ、自分としては最後の日本代表でやれることはすべてやりきりました」と表情は晴れやかだった。

   一方、ツイッター上には「ラストが凄まじく、もう少し早くスパートかけてたら8位を捕らえてた」といった声が出ていた。本人も「(8位のワンジルが)見えてて、あそこ抜ければ本当に悔いはなかったんですけど」と漏らしていた。

   そんなレースを見た瀬古利彦氏(日本陸上競技連盟強化委員会マラソン強化戦略プロジェクトリーダー)はTBSの中継で「頑張ったんですけど入賞の壁は大きいですね。あと一人ですもんね」と称えた上で、「(川内は)今日悔しかったからもっともっとやってほしい。やめる必要ないと思いますよ」と、日本代表争いの続行を期待した。

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