若者「真似をしてくるな」「下手なくせにやるなよ」
なぜここまで風当たりが強いのか。ITジャーナリストの井上トシユキ氏に2017年8月2日に話を聞いた。井上氏は、
「比較的年齢の高い人はFacebook、若い人はLINEやインスタグラムを使っている傾向があって、住み分けがされています」
としたうえで、こうした投稿はインスタに代表される、若者的なネット利用の「真似」だと当の若い世代には映っていると指摘、
「おじさんたちが『若者の真似をしてくること』への揶揄をしているのでしょう。そして実際の投稿に慣れている様子がないことから、『下手なくせにやるなよ』という気持ちも若者にはあります。おそらくこの二つが若者たちの反発の背景なのではと思います」
と述べる。
一方、投稿をする側の立場としては、
「『自分もやってみたいけど、どこでやったらいいかわからない』という気持ちもあったのだと思います。そこでFacebookに機能が実装され、やる場所が与えられた...という流れになっていて、いいタイミングなのでしょう」
と述べ、
「そういった行為は『リア充アピール』というより、むしろネット上で自由に書く開放感・楽しさを味わっていたり、単純な人生の記録、日記みたいな意味合いの方が強いと思います。場合によってはそういう投稿が出来ること、つまりは『時代に追いつけていないわけではないよ』ということを他者に対してアピールしながら、かつ自分自身もそれを確認しているという面もあると思います」
と語った。