世界最小のカプセル型、将来はiPS細胞活用を視野
次に、今日使われているペースメーカーが紹介された。重量21グラム、容積11.9立方センチの小型軽量な装置に、「リード」と呼ばれる管を接続して使う。
玉川氏「軽いですね。薄いし、こんなに小さいんだ」
ペースメーカーは、手術で鎖骨付近に植え込み、静脈にリードを通して心臓に入れて使う。
これでも十分に小さいが、今日では「リードレス」と呼ばれるさらに小型のペースメーカーが開発されている。文字通りリードは不要で、まるで服用薬のカプセルのような形をしている。重さ1.75グラム、容積1立方センチと世界最小だ。心室内に直接植え込むと、電気刺激を出して直接心室に伝える。電池の寿命は12.5年で、切れたら新しいペースメーカーを別の場所に入れる。現時点では、計算上3個までは安全に入るという。
臨床試験でリードレスペースメーカーを装着した85歳の女性は、心臓に入れる際はあっという間で、痛みもなかったと話した。体に入っている感覚はない、装着前に出ていためまいや息苦しさは消えたという。
研究はさらに進んでおり、将来は「バイオペースメーカー」への期待が高まっている。iPS細胞(人工多能性幹細胞)を培養してつくった心筋細胞にペースメーカー機能や電気的興奮の伝導性を持たせて体内に移植する、というものだ。これなら電池の寿命やリードの断線といった心配はなくなる。